近年、ノートPC市場は目覚ましい進化を遂げており、特にAI技術の搭載は新たなトレンドとなっています。今回、注目したのは、その最先端を行くHPの「OmniBook Ultra 14-fd」です。
このモデルは、AMD Ryzen AI 300シリーズプロセッサを搭載し、従来のノートPCとは一線を画すパフォーマンスと使いやすさを実現しています。
この記事では、OmniBook Ultra 14-fdの魅力に迫り、購入を検討されている方々に向けて詳細な情報をお届けします。
OmniBook Ultra 14-fd の 仕様レビュー
スタイリッシュなデザインと優れた携帯性
OmniBook Ultra 14-fdは、洗練されたデザインが目を引きます。Spectreシリーズから受け継がれたエッジの効いたデザインは、ビジネスシーンにもプライベートにもマッチします。約1.57kgという軽量設計に加え、薄型ボディなので、持ち運びも苦になりません。カフェやオフィス、出張先など、場所を選ばずに快適に使用できます。
Ryzen AI 300シリーズがもたらす革新的なパフォーマンス
このモデル最大の特徴は、AMD Ryzen AI 300シリーズプロセッサの搭載です。特に注目すべきは、内蔵されたNPU(Neural Processing Unit)によるAI処理能力の高さです。これにより、画像認識や音声処理、自然言語処理といったAI関連のタスクが高速に実行できます。例えば、ビデオ会議でのノイズキャンセリングや背景ぼかし、写真編集などがよりスムーズに行えるようになりました。
快適な操作性を実現するキーボードとタッチパッド
キーボードはフルサイズで、バックライトも搭載されているため、暗い場所でも快適にタイピングできます。キーピッチも適切で、長時間の作業でも疲れにくいです。また、大きめのタッチパッドは操作性が高く、Windowsのジェスチャー操作もスムーズに行えます。
美しいディスプレイと豊富なインターフェース
14インチのディスプレイは、2240×1400ピクセルの高解像度で、鮮やかで美しい映像を楽しめます。ただし、光沢仕様のため、環境によっては映り込みが気になるかもしれません。インターフェースも充実しており、USB Type-C、USB Type-A、HDMIなど、必要なポートはしっかりと備えています。
他モデルとの比較:CPUの違いによるパフォーマンス差
OmniBook Ultra 14シリーズには、CPUの異なるモデルも存在します。例えば、Intel Coreプロセッサを搭載したモデルもありますが、AI処理能力においてはRyzen AI 300シリーズ搭載モデルが圧倒的に優れています。AI機能を重視する方には、fd0007AUのようなRyzen AI 9 HX 375搭載モデルがおすすめです。
AMD Ryzen™ AI 9 365とAMD Ryzen™ AI 9 HX 375の違い
ここで、Ryzen AI 300シリーズの中でも、特に注目すべき2つのプロセッサ、AMD Ryzen™ AI 9 365とAMD Ryzen™ AI 9 HX 375の違いについて詳しく解説します。
項目 | AMD Ryzen™ AI 9 365 | AMD Ryzen™ AI 9 HX 375 |
---|---|---|
CPUコア構成 | Primary Cores: 4 Secondary Cores: 6 | Primary Cores: 4 Secondary Cores: 8 |
スレッド数 | 20 | 24 |
内蔵GPU | AMD Radeon™ 880M | AMD Radeon™ 890M |
NPU性能 | 50 TOPS | 55 TOPS |
主な違いは、CPUコア構成、スレッド数、内蔵GPU、そしてNPU性能です。HX 375は、Primary Coreの数は少ないものの、Secondary Coreが多く、スレッド数も多いです。これにより、マルチタスク性能が向上しています。また、内蔵GPUも上位のものが搭載されており、グラフィックス性能も優れています。NPU性能も高く、1秒間に5兆回の差があり、AI処理能力も上回ります。55TOPSは NPUの性能で最高値です。
つまり、HX 375は、より高いマルチタスク性能、グラフィックス性能、AI処理性能を求めるユーザーに適しています。一方、365は、バランスの取れた性能を求めるユーザーに適していると言えるでしょう。
AMD Ryzen™ AI 9 HX 375を搭載した OmniBook Ultra 14-fd0007AUは、日常的な作業からAI処理まで、幅広く快適に使用できます。
バッテリー駆動時間と静音性
バッテリー駆動時間は、使用状況によって異なりますが、メーカー公表値で21時間は使用可能とのことです。また、負荷がかかった状態でもファンの音は比較的静かで、集中力を妨げることはないとのことです。(個人差あります。)
レビューまとめ
結論:AI時代を先取りする一台
HP OmniBook Ultra 14-fd0007AUは、AMD Ryzen™ AI 9 HX 375プロセッサの搭載により、従来のノートPCとは一線を画すAIパフォーマンスを実現しています。スタイリッシュなデザイン、優れた携帯性、快適な操作性など、日常使いに必要な要素も十分に備えています。AI機能を活用した新しいPC体験を求める方にとって、このモデルは間違いなくおすすめです。
今すぐ、新しい可能性を手に入れよう
AI技術は、私たちの働き方や生活を大きく変えようとしています。HP OmniBook Ultra 14-fd0007AUは、その最前線に立つデバイスと言えるでしょう。この一台を手に入れることで、あなたは新しい可能性への扉を開くことができます。さあ、あなたもOmniBook Ultra 14-fd0007AUで、未来を体験してみませんか?
(AMD Ryzen™ AI 9 HX 375を搭載したPCは、HP社以外の製品がなく、HP OmniBook Ultra 14-fd0007AUのみ のようです。とても希少な機種かもしれないです。)
補足事項
- 上記レビューは、2025/1/26時点での情報に基づいて作成されています。最新の情報は、HPの公式ウェブサイトなどでご確認ください。
- 個人の使用環境によって、使用感やバッテリー駆動時間などが異なる場合があります。
この記事が、あなたのPC選びの参考になれば幸いです。
HP OmniBook Ultra 14-fd の 購入ショップリンク
販売開始時は、メーカーショップページからのみ販売のようです。
(販売開始時は、amazon、楽天では取り扱いがないようです。)
メーカーwebショップでキャンペーンセールが行なわれるときは、スゴイ割引があります。
この機種でキャンペーン品があるか確認は、こちらからどうぞ。(HP OmniBook Ultra 14-fdの製品が並びます。)l
下のボタンを押すと、メーカーwebショップのスペック選択ページへ遷移します。
メーカーページのカスタマイズ選択は、付帯品や延長保証を選択する感じです。
仕様比較一覧表
HP OmniBook Ultra 14-fd と HP OmniBook Ultra Flip 14-fh との仕様比較一覧表です。
HP OmniBook Ultra Flip 14-fh スプリームモデル | HP OmniBook Ultra 14-fd パフォーマンスモデル | |
製品番号 | 14-fh0002TU | 14-fd0007AU |
販売ステータス | 販売中 | 販売中 |
CPU | Intel Core™ Ultra 9 288V | AMD Ryzen™ AI 9 HX 375 |
CPU benchmark(Passmark マルチコア) | 20857 | 31849 |
GPU | Intel® Arc™ グラフィックス 140V (プロセッサー内蔵) | AMD Radeon™ 890M(プロセッサー内蔵) |
GPU benchmark (G3D) | 5153 | 8388 |
NPU | intel AI Boost 48TOPS (Int8) | AMD Ryzen™ AI 55TOPS (Int8) |
ディスプレイ | 14.0インチ・2.8K・OLED タッチディスプレイ (2880×1800) 16:10 400nit 48~120Hz | 14.0インチ・2.2K・IPSタッチディスプレイ (2240×1400 / 16:10 / 300nit) |
メモリ | 32GB オンボード (増設・交換不可能) | 32GB オンボード (増設・交換不可能) |
ストレージ | 2TB PCIe® Gen4 NVMe™ M.2 SSD | 1TB PCIe® Gen4 NVMe™ M.2 SSD |
インターフェース | ・Thunderbolt™ 4 with USB Type-C® 40Gbps ×2 (Power Delivery、DisplayPort™ 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応) ・USB Type-C® 10Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort™ 1.4a、電源オフUSBチャージ機能対応) ・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 | ・Thunderbolt™ 4 with USB Type-C® 40Gbps ×2 (Power Delivery、DisplayPort™ 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応) ・USB Type-A 10Gbps ×1 (電源オフUSBチャージ機能対応) ・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 |
OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 7 |
Bluetooth | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.4 |
SIMカードスロット | なし | なし |
指紋センサー | あり | あり |
キーボード | バックライトキーボード (日本語配列) | バックライトキーボード (日本語配列) |
サイズ | 約 313 × 216 × 14.9 mm (最厚部) | 約 315 × 227 × 16.4 mm |
重量 | 約 1.34 kg | 約 1.57 kg |
バッテリー駆動時間 | 最大 20時間 | 最大 21時間 |
発売日 | 2024年10月 | 2024年7月 |
備考 | ディスプレイの表面は光沢ありです。(グレアタイプ) | ディスプレイの表面は光沢ありです。(グレアタイプ) |
Intel Core™ Ultra 9 288Vに対し、AMD Ryzen™ AI 9 HX 375は、CPU・内蔵GPUの性能が約1.5倍であることが分かります。
性能を定量的にみると… CPU・GPU性能比較と用途マッチング
性能比較と用途マッチングの目安
CPUとGPUの処理能力をpassmark社のベンチマークで測って、どんな作業に向いているかの目安を得ることができます。
CPUの passmarkスコアの目安
40,000以上:4K動画編集/3Dゲーム (GPU必須)
20,000以上:3Dゲーム (GPU必須)
10,000以上:動画編集/ゲーミング/3D-CAD (GPU必須)
8,000以上:web会議/画像編集
6,000以上:ドキュメント編集(Ms-office)/webミーティング
3,000以上:ネット閲覧/動画再生
GPUの passmark(G3D)スコアの目安 (3Dゲームを指標にした目安)
25000以上: 4K 120f/sで3Dゲームできる
25000~17000: とてもきれいな画像で3Dゲームできる(4K 60f/s)
17000~11000: FullHDで3Dゲームできる(60f/s)
11000~6000: FullHDでなんとか3Dゲームできる
6000~3000: 解像度を落とせば3Dゲームできる
3000~0: 低画質でカクカク (3Dゲームはムリ)
CPU性能比較と用途マッチング
AMD Ryzen AI 9 HX 375は、動画編集/3D-CAD/3Dゲームが可能なCPUの能力を持っています。
CPU・GPU・NPU性能比較
NPU搭載したCPUの他製品と比較するため、Intel最速の Core™ Ultra 9 288V を搭載した機種を挙げています。
AMD Ryzen AI 9 HX 375は、動画編集/3D-CAD/FullHDでなんとか3Dゲームができるレベルです。
CPU+GPU(最近ではAPUと言われ始めている)性能差は、intel Core™ Ultra 9 288Vに対して1.5以上と思われます。
NPU性能の Core™ Ultra 9 288VとRyzen AI 9 HX 375との差は、1秒間に7兆回の差があります。現状では、この差が実際の処理にどんな違いとして現れてくるのかまだわかっていないようです。ですので、PC単独でAI処理が必要なときに、どんな差が出てくるかは、今後の実機レビューを待ちたいと思います。
というわけで、HP OmniBook Ultra 14-fd0007AU は、14インチノートPCのハイスペックに位置すると言えそうです。
よくある質問
OmniBook Ultra 14-fd の 発売日 と 価格
OmniBook Ultra 14-fd は 2024年7月24日です。
メモリやストレージが選択式なので、価格は固定でないです。
ときどき、メーカー販売ショップなどでキャンペーンが行なわれ、大幅値引きがありますので、チェックしてみてください。
OmniBook Ultra 14-fd の メモリは増設できるか?
32GBのメモリがマザーボードにはんだ付けされています。ですので、メモリ交換や、メモリ増設は不可能です。
記事一覧