近年、AI技術の進化は目覚ましく、様々な分野で活用が進んでいます。特に、クリエイティブな分野や専門性の高い分野では、AIを活用することで作業効率の大幅な向上が期待されています。そんな中、HPが発表した「HP ZBook Ultra G1a 14 inch」は、まさにモバイルAIワークステーションの新時代を切り拓く一台と言えるでしょう。今回は、この革新的なデバイスを徹底的にレビューし、その魅力に迫ります。
HP ZBook Ultra G1a 14 inch の 仕様レビュー
AI処理を加速する:AMD Ryzen AI Max PROプロセッサー
「HP ZBook Ultra G1a 14 inch」の最大の特徴は、AI処理に特化したAMD Ryzen AI Max+ PROプロセッサーを搭載していることです。最大50 TOPSのAI性能は、従来のモバイルワークステーションでは考えられなかったレベル。これにより、画像認識、自然言語処理、機械学習といったAI関連のタスクを高速に処理できます。例えば、動画編集におけるAIを活用した自動編集や、3DモデリングにおけるAIによる生成などが、よりスムーズに行えるようになります。
3D設計やデータ解析といった高度な作業もストレスなくこなせます。従来のモバイルワークステーションでは難しかった複雑な処理も、この一台で快適に行えるのは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
AMD Ryzen AI Max+ PROプロセッサーの採用により、HPのモバイルワークステーション製品で初めて製品名に「Ultra」が冠されました。
どこへでも最高のパフォーマンスを:モバイルワークステーションとしての進化
モバイルワークステーションとしての基本性能も大幅に進化しています。薄型・軽量設計でありながら、堅牢性も兼ね備えているため、場所を選ばずに最高のパフォーマンスを発揮できます。カフェでの作業、出張先でのプレゼンテーション、オフィスでの集中作業など、あらゆるシーンで活躍します。
外出先での作業はもちろん、オフィスや自宅など、場所を選ばずに最高のパフォーマンスを発揮できます。
具体的なサイズは31.22 x 21.55 x 1.85cm、重量は約1.5kgと予想されています。
クリエイティビティを刺激する:高精細ディスプレイ
14インチの高精細ディスプレイは、クリエイティブ作業に最適です。液晶とOLEDから選択可能で、解像度はWUXGA(1920 x 1200)と2.8K(1920 x 1200)が用意されています。高精細な表示は、細部まで正確に表現し、クリエイターの創造力を最大限に引き出します。
プロフェッショナルのための充実機能
豊富なインターフェース、最新の無線通信規格への対応、そして万全のセキュリティ機能など、プロフェッショナルの要求に応える充実の機能を備えています。
インターフェースは、USB Type-CとType-A、セキュリティスロットなどを搭載。周辺機器との接続もスムーズに行えます。また、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4といった最新の無線通信規格にも対応し、快適なネットワーク環境を提供します。
セキュリティ面も万全
ビジネス用途で重要なセキュリティ機能も充実。量子ハッキング防止機能や多重のセキュリティ機能を搭載し、大切なデータをしっかりと保護します。
バッテリー性能
74.5Whrのバッテリーを搭載し、外出先で長時間の作業も安心して行えます。
発売中のHP EliteBook X G1a 14 AI Notebook PCも、74.5Whrのバッテリーを搭載していますが、駆動時間は、別途記載となっています。メーカー公表値が判明したら、記載します。
まとめ:AI時代のプロフェッショナルに贈る、究極のモバイルワークステーション
「HP ZBook Ultra G1a 14 inch」は、AI処理能力、モバイル性、ディスプレイ品質、そして充実した機能、そのすべてにおいて最高レベルを追求した、まさにモバイルAIワークステーションの決定版と言えるでしょう。
特に、以下のような方におすすめです。
- AI技術を活用した業務効率の向上を目指すプロフェッショナル
- 場所を選ばずに高度な作業を行いたいクリエイターやエンジニア
- 最新のテクノロジーを常に追い求めるイノベーター
- 外出先でもデスクトップPC並みのパフォーマンスを求める方
この一台があれば、場所や時間に縛られることなく、最高のパフォーマンスを発揮できるはずです。
私も発売が待ち遠しいです!
下の「性能を定量的にみると… CPU・GPU性能比較と用途マッチング」の項を見ると、HP ZBook Ultra G1a 14 inch の凄さが分かります。欲しくなりますよ~
※上記内容は現時点(2025年1月24日)で公開されている情報に基づいて作成されています。実際の製品仕様とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
このレビュー記事が、あなたの製品選びの参考になれば幸いです。
HP ZBook Ultra G1a 14 inch の 購入ショップリンク
2025/1/16に製品発表され、販売開始前です。
販売開始時は、メーカーショップページからのみ販売のようです。
(販売開始時は、amazon、楽天では取り扱いがないようです。)
メーカーwebショップでキャンペーンセールが行なわれるときは、スゴイ割引があります。
この機種でキャンペーン品があるか確認は、こちらからどうぞ。(HP ZBook Ultra G1a 14 inchの製品が並びます。)
下のボタンを押すと、メーカーwebショップのスペック選択ページへ遷移します。
下のボタンを押すと、HPの2025/1/16プレスリリースページへ遷移します。
メーカーページのカスタマイズ選択は、付帯品や延長保証を選択する感じです。
仕様一覧表
HP ZBook Ultra G1a 14 inch と 販売中のHP OmniBook Ultra Flip 14-fh との仕様比較一覧表です。
HP OmniBook Ultra Flip 14-fh スプリームモデル | HP ZBook Ultra G1a 14 inch | |
製品番号 | 14-fh0002TU | 調査中 |
販売ステータス | 販売中 | 販売前 |
CPU | Intel Core™ Ultra 9 288V | AMD Ryzen AI MAX+ Pro 395 |
CPU benchmark(Passmark マルチコア) | 20857 | 未公表: (Ryzen AI MAX+ Pro 395は、おそらく、公表されているRyzen AI Max Pro 390のPassMarkスコア46471以上) |
GPU | Intel® Arc™ グラフィックス 140V (プロセッサー内蔵) | おそらく、Radeon 8060S(プロセッサー内蔵) |
GPU benchmark (G3D) | 5153 | 15488 |
NPU | intel AI Boost 48TOPS (Int8) | 50TOPS (Int8) |
ディスプレイ | 14.0インチ・2.8K・OLED タッチディスプレイ (2880×1800) 16:10 400nit 48~120Hz | 14.0インチ液晶とOLEDから選択可 WUXGA(1920 x 1200) 2.8K(1920 x 1200) |
メモリ | 32GB オンボード (増設・交換不可能) | 最大128GBメモリ |
ストレージ | 2TB PCIe® Gen4 NVMe™ M.2 SSD | 512GB~4TB SSD |
インターフェース | ・Thunderbolt™ 4 with USB Type-C® 40Gbps ×2 (Power Delivery、DisplayPort™ 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応) ・USB Type-C® 10Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort™ 1.4a、電源オフUSBチャージ機能対応) ・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 | ・Thunderbolt 4 x2 ・USB 3.2 Gen 2 Type-C ・HDMI ほか調査中 |
OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home or Pro Ubuntu 24.04 LTS or Red Hat Enterprise |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 7 |
Bluetooth | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.4 |
SIMカードスロット | なし | 調査中 |
指紋センサー | あり | 調査中 |
キーボード | バックライトキーボード (日本語配列) | 調査中 |
サイズ | 約 313 × 216 × 14.9 mm (最厚部) | 約312.2 × 215.5 × 18.5mm |
重量 | 約 1.34 kg | 約 1.5 kg |
バッテリー駆動時間 | 最大 20時間 | 調査中 |
発売日 | 2024年10月 | 2025年3月頃 |
備考 | ディスプレイの表面が光沢のようです。 | 仕様が判明したら記載更新します。 |
Intel Core™ Ultra 9 288Vに対し、AMD Ryzen AI MAX+ Pro 395は、CPU・内蔵GPU・NPUの性能が2~3倍であることが分かります。
HP ZBook Ultra G1a 14 inch は、まさに、モバイルAIワークステーションの最高峰と言えそうです。
性能を定量的にみると… CPU・GPU性能比較と用途マッチング
性能比較と用途マッチングの目安
CPUとGPUの処理能力をpassmark社のベンチマークで測って、どんな作業に向いているかの目安を得ることができます。
CPUの passmarkスコアの目安
40,000以上:4K動画編集/3Dゲーム (GPU必須)
20,000以上:3Dゲーム (GPU必須)
10,000以上:動画編集/ゲーミング/3D-CAD (GPU必須)
8,000以上:web会議/画像編集
6,000以上:ドキュメント編集(Ms-office)/webミーティング
3,000以上:ネット閲覧/動画再生
GPUの passmark(G3D)スコアの目安 (3Dゲームを指標にした目安)
25000以上: 4K 120f/sで3Dゲームできる
25000~17000: とてもきれいな画像で3Dゲームできる(4K 60f/s)
17000~11000: FullHDで3Dゲームできる(60f/s)
11000~6000: FullHDでなんとか3Dゲームできる
6000~3000: 解像度を落とせば3Dゲームできる
3000~0: 低画質でカクカク (3Dゲームはムリ)
CPU性能比較と用途マッチング
AMD Ryzen AI MAX+ Pro 395は、4K動画編集/3Dゲームが可能なCPUの能力を持っています。
ノートPCでモバイル用途なのに、この性能は凄すぎです。デスクトップPCだとハイスペックに位置します。
CPU・GPU・NPU性能比較
NPU搭載したCPUの他製品と比較するため、Intel最速の Core™ Ultra 9 288V と AMD Ryzen AI 9 HX 375 をリストに挙げましたが、AMD Ryzen AI MAX+ Pro 395は、恐ろしく凄い性能であることがよく分かります。
AMD Ryzen AI MAX+ Pro 395は、4K動画編集/FullHDで3Dゲーム(60f/s)が余裕なレベルです。
CPU+GPU(最近ではAPUと言われ始めている)性能は、2倍以上の差と思われます。
NPU性能の Core™ Ultra 9 288Vとの差は、1秒間に2兆回の差、Ryzen AI 9 HX 375との差は、1秒間に5兆回の差があります。現状では、この差が実際の処理にどんな違いとして現れてくるのかまだわかっていないようです。ですので、PC単独でAI処理が必要なときに、どんな差が出てくるかは、今後の実機レビューを待ちたいと思います。
というわけで、HP ZBook Ultra G1a 14 inch は、14インチノートPCの最高峰と言えそうです。
よくある質問
HP ZBook Ultra G1a 14 inch の 発売日と価格
「HP ZBook Ultra G1a 14 inch」は2025年3月中旬に発売予定です。
希望小売価格は31万6800円~ となっています。
メモリやストレージが選択式なので、固定価格でないと思われます。
ときどき、メーカー販売ショップなどでキャンペーンが行なわれ、大幅値引きがありますので、チェックしてみてください。
HP ZBook Ultra G1a 14 inch の メモリは増設できるか?
これまでのHP ZBook シリーズでは、メモリ交換・増設が可能でしたので、継承されると思います。
製品詳細がわかったら記載します。
HP ZBook 14u G5を使って、この記事を書いています。
このサイズ感はモバイル使用にバッチリです。
intel core i7 8550u & AMD radeon Pro WX3100ですが、
高負荷使用でも不自由を感じていないです。
でも、HP ZBook Ultra G1a 14 inchが驚愕の性能なのを知ってしまったので、
買い替えたくなってきました~。
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