近年、AI技術の進化は目覚ましく、PCにもその波が押し寄せています。
そんな中、dynabookが発表した新しいモバイルノートPC「XP9/Y」は、「Copilot+ PC」に準拠し、AI機能を大幅に強化しただけでなく、ユーザー自身でバッテリー交換が可能な「セルフ交換バッテリー」機構を採用した、まさに革新的な一台です。
さらに、法人向けモデルとして「X94/NY」も同時に発表されました。
今回は、このdynabook XP9/Yを中心に、X94/NYとの違いも含めて徹底的にレビューし、購入を検討されている皆様にその魅力をお伝えします。
dynabook XP9/YとX94/NYの仕様レビュー
dynabook XP9/YとX94/NYの主な違い
dynabook XP9/Yは個人向けモデル、X94/NYは法人向けモデルという位置づけです。ハードウェアの基本設計は共通していますが、主に以下の点で違いがあります。
- 販売対象:XP9/Yは個人向け、X94/NYは法人向け。
- 構成:XP9/Yは単一構成での販売が想定されていますが、X94/NYは搭載SoC(CPU)の異なる複数の標準構成が用意されています。
- 価格:XP9/Yは想定価格が29万円台前半となる見込みです。X94/NYは法人向けのため、構成によって価格が異なります。
- 保証・サポート:法人向けのX94/NYは、法人向けの保証・サポート体制が提供されます。
dynabook XP9/Yの注目ポイント(X94/NY共通部分も含む)
- インテル® Core™ Ultraプロセッサー(シリーズ2)搭載:AI処理に特化した高速NPUを内蔵し、クラウドに頼らずとも高速かつ省電力でAI処理を実行可能。
- セルフ交換バッテリー:バッテリーの劣化時にユーザー自身で簡単に交換が可能。これにより、長期間にわたって高いパフォーマンスを維持できます。
- dynabookエンパワーテクノロジー:CPUの性能を最大限に引き出すdynabook独自の技術。
- 豊富なAI機能:dynabook AIアシスタント、AIパワーオプティマイズ、AIプライバシーアシスト、AIハンドコントロールなど、革新的なAI機能が満載。
- Copilot+ PC準拠:高いAI処理性能を持つNPUを搭載し、ローカル環境での高度なAI処理を実現。
セルフ交換バッテリーのメリット(XP9/Y,X94/NY共通)
モバイルノートPCを使用する上で、バッテリーの劣化は避けて通れない問題です。従来のノートPCでは、バッテリー交換をメーカーに依頼する必要があり、時間と費用がかかっていました。しかし、dynabook XP9/Y, X94/NYでは「セルフ交換バッテリー」を採用したことで、ユーザー自身で簡単にバッテリー交換が可能になりました。これは、以下のようなメリットをもたらします。
- 時間と費用の節約:メーカーに依頼する手間と費用を削減。
- 常に最高のパフォーマンスを維持:劣化したバッテリーを新しいものに交換することで、購入当初のパフォーマンスを維持。
- 長期的な利用が可能:バッテリー交換を繰り返すことで、一台のPCを長く使い続けることが可能。
dynabook XP9/Y,X94/NYの詳しい特徴
dynabook XP9/Y, X94/NYは、単にバッテリー交換が可能なだけでなく、最新の技術と豊富な機能を備えています。
- インテル® Core™ Ultraプロセッサー(シリーズ2):AI処理に特化したNPUを搭載し、高速な処理能力を実現。これにより、AIを活用した様々な作業がスムーズに行えます。
- dynabookエンパワーテクノロジー:長年培ってきた放熱技術や筐体設計技術を駆使し、CPUの性能を最大限に引き出します。高負荷な作業でもパフォーマンスが低下することなく、快適に使用できます。
- 豊富なAI機能:
- dynabook AIアシスタント:クラウドに情報を上げることなく、ローカル環境で文書の翻訳や要約などを行うことが可能。
- AIパワーオプティマイズ:オンライン通話アプリの起動を検出し、バッテリーセーブ機能を最適化。
- AIプライバシーアシスト:背後からの覗き見を検知して警告したり、離席時に自動でスリープモードに移行したりする機能。
- AIハンドコントロール:ハンドサインでアプリを操作することが可能。
購入を検討中の方へ
dynabook XP9/Y, X94/NYは、AI時代のニーズに応えるべく開発された、まさに革新的なモバイルノートPCです。「セルフ交換バッテリー」機構は、バッテリーの劣化を気にすることなく、長期間にわたって安心して使用できるという大きなメリットをもたらします。また、最新のプロセッサーや豊富なAI機能は、日々の作業をより効率的に、そして快適にしてくれるでしょう。
もしあなたが、
- バッテリーの劣化を気にせずに長く使えるPCを探している
- 最新のAI機能を活用したい
- 高性能で持ち運びやすいモバイルノートPCを探している
- (法人であれば)法人向けのサポート体制が充実したPCを探している
のであれば、dynabook XP9/Y, X94/NYは間違いなくおすすめです。個人利用であればXP9/Y、法人利用であればX94/NYをご検討ください。
まとめ
dynabook XP9/Y,X94/NYは、これからのPCのあり方を大きく変える可能性を秘めた一台です。セルフ交換バッテリーという革新的な機構に加え、最新の技術と豊富なAI機能が融合したこのPCは、あなたのデジタルライフをより豊かで快適なものにしてくれるでしょう。発売されたら、ぜひ手にとってその革新性を体感してみてください。きっと、あなたの期待を大きく上回るパフォーマンスを発揮してくれるはずです。私も発売が待ち遠しいです!
この修正で、XP9/YとX94/NYの違いがより明確になったかと思います。ご参考になれば幸いです。
dynabook XP9/Y, X94/NY の 購入ショップリンク
販売開始時は、メーカーショップページからのみ販売のようです。
(販売開始時は、amazon、楽天では取り扱いがないようです。)
下のボタンを押すと、XP9/Y(個人向け)メーカーwebショップのスペック選択ページへ遷移します。(web販売の型格はXP/ZYになります。販売前です)
メーカーページのカスタマイズ選択は、OS,CPU,SSDや、付帯品や延長保証を選択する感じです。
下のボタンを押すと、X94/NY(法人向け)メーカー公式webの製品紹介ページへ遷移します。(販売前ですが、問い合わせ欄から受注申込みをする感じです。)
Dynebookの他のシリーズ機種を確認は、こちらからどうぞ。(Dynebookの製品が並びます。)l
仕様比較一覧表
dynabook XP9/Yと dynabook X94/NY の仕様比較一覧表です。
dynabook XP9/Y [XP/ZY] []内はウエブモデル | dynabook X94/NY | |
製品番号 | P1P9YPBL■ [W6XPZY7CAL■] | A6XBNYC94A1C |
販売ステータス | 販売前 | 販売前 受注開始 |
CPU | Intel Core™ Ultra 7 258V | Intel Core™ Ultra 7 268V vProモデル (vProなしのIntel Core™ Ultra 7 258Vモデルもあり) |
CPU benchmark(Passmark マルチコア) | 19660 | 19204 |
GPU | Intel® Arc™ グラフィックス 140V (プロセッサー内蔵) | Intel® Arc™ グラフィックス 140V (プロセッサー内蔵) |
GPU benchmark (G3D) | 5153 | 5153 |
NPU | intel AI Boost 47TOPS (Int8) | intel AI Boost 47TOPS (Int8) |
ディスプレイ | 14.0インチWUXGA (16:10) (1920×1200) | 14.0インチWUXGA (16:10) (1920×1200) |
メモリ | 32GB オンボード (増設・交換不可能) | 32GB オンボード (増設・交換不可能) |
ストレージ | 512GB PCIe SSD [1TB PCIe SSD] | 256GB~1TB PCIe SSD (選択式) |
インターフェース | ・Thunderbolt™ 4 with USB Type-C® 40Gbps ×2 (Power Delivery、電源オフUSBチャージ機能対応) ・USB Type-A ×2 (うち1つは電源オフUSBチャージ機能対応) ・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 ・HDMI x1 | ・Thunderbolt™ 4 with USB Type-C® 40Gbps ×2 (Power Delivery、外部ディスプレイ出力対応(おそらくDisplayPort™ 2.1)、電源オフUSBチャージ機能対応) ・USB Type-A ×2 (うち1つは電源オフUSBチャージ機能対応) ・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 ・HDMI x1 |
OS | Windows 11 Home | Windows 11 Pro |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 7 |
Bluetooth | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.4 |
SIMカードスロット | なし | なし |
指紋センサー | なし | あり |
キーボード | 日本語配列 (バックライトはおそらくなし) | 日本語配列 (バックライトはおそらくなし) |
サイズ | 約312.4×222.5×18.7〜18.9mm | 約312.4×222.5×18.7〜18.9mm |
重量 | 後報 | 後報 |
バッテリー駆動時間 | 後報 | 後報 |
発売日 | 2025年3月予定 | 2025年1月23日受注開始 |
備考 | ディスプレイの表面は光沢なしです。(ノングレアタイプ) | ディスプレイの表面は光沢なしです。(ノングレアタイプ) |
dynabook XP9/Yと dynabook X94/NY の性能差はほとんどないと考えられます。
法人向けのdynabook X94/NYには、指紋センサーと、USB Type-C が外部ディスプレイ出力に対応しており、使用する人によっては、大きな差になるかもしれません。
性能を定量的にみると… CPU・GPU性能比較と用途マッチング
性能比較と用途マッチングの目安
CPUとGPUの処理能力をpassmark社のベンチマークで測って、どんな作業に向いているかの目安を得ることができます。
CPUの passmarkスコアの目安
40,000以上:4K動画編集/3Dゲーム (GPU必須)
20,000以上:3Dゲーム (GPU必須)
10,000以上:動画編集/ゲーミング/3D-CAD (GPU必須)
8,000以上:web会議/画像編集
6,000以上:ドキュメント編集(Ms-office)/webミーティング
3,000以上:ネット閲覧/動画再生
GPUの passmark(G3D)スコアの目安 (3Dゲームを指標にした目安)
25000以上: 4K 120f/sで3Dゲームできる
25000~17000: とてもきれいな画像で3Dゲームできる(4K 60f/s)
17000~11000: FullHDで3Dゲームできる(60f/s)
11000~6000: FullHDでなんとか3Dゲームできる
6000~3000: 解像度を落とせば3Dゲームできる
3000~0: 低画質でカクカク (3Dゲームはムリ)
CPU性能比較と用途マッチング
Intel Core™ Ultra 7 268V (vPro) と Intel Core™ Ultra 7 258V は、 GPUが必須ですが、動画編集/ゲーミング/3D-CADが可能なCPUの能力を持っています。
dynabook XP9/Yと dynabook X94/NY の性能差はほとんどないと考えられます。
CPU・GPU・NPU性能比較
Intel Core™ Ultra 7 268V (vPro) と Intel Core™ Ultra 7 258V は、動画編集/3D-CAD/解像度を落とせば3Dゲームできるレベルです。
CPU+GPU(最近ではAPUと言われ始めている)性能差は、ほとんどないです。
NPU性能は、他社製品に55TOPS(1秒間に55兆回)のものがありますが、Intel Core™ Ultra 7 268V (vPro) と Intel Core™ Ultra 7 258V は、上位5位以内に入る性能があります。
現状では、TOPSの差が実際の処理にどんな違いとして現れてくるのかまだわかっていないようです。ですので、PC単独でAI処理が必要なときに、どんな差が出てくるかは、今後の実機レビューを待ちたいと思います。
よくある質問
dynabook XP9/Y, X94/NY の 発売日 と 価格
dynabook XP9/Y, X94/NY の発売日 は 大雑把に 2025年春 発売開始予定 となっています。
XP9/Yは 2025年3月下旬に発売が予定されています。
メーカー公式ショップのDynabook Direct PC通販へのリンクはこちら
(web販売の型格はXP/ZYになります。販売前です)
X94/NYは 2025年1月23日から受注開始になっているようです。
法人向けのメーカwebページはこちら
法人向けは、メモリやストレージが固定で、アプリ選択で価格が変動するようです。
XP9/Yは29万円後半、X94/NYは公開されていないです。
dynabook XP9/Y, X94/NY の メモリは増設できるか?
dynabook XP9/Yは、32GBのメモリがマザーボードにはんだ付けされています。ですので、メモリ交換や、メモリ増設は不可能です。
dynabook X94/NYは、CPUの種類によって16GBか32GBのメモリいずれかになります。マザーボードにメモリがはんだ付けされていますので、メモリ交換や、メモリ増設は不可能です。
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